外壁塗装工事の保証内容や期間について適切な保証年数と種類を分かりやすく解説!
外壁塗装工事における保証とは、あなたの大切な住まいを守る”安心”です。
工事ミスや塗料の問題から生じる不具合を無償で修理するこの保証制度、果たして本当に必要なのでしょうか?
実際のところ、保証がなくても大丈夫なのか、保証内容に違いはあるのか?5年、10年、20年、保証期間の違いは何か?
今回は外壁塗装の保証の仕組みについて、塗装初心者でも分かりやすく解説していきます。
目次
外壁塗装の保証とは?
まずは、外壁塗装の保証について。何を保証してくれて、何が保証対象外なのか?保証期間は何年あれば良いのか?など、基本的な保証制度を解説していきます。
■ 保証の種類
外壁塗装の保証には、主に「工事に対する保証」と「製品に対する保証」の2種類あります。
- 工事保証:施工上のミスにより発生した不具合を無償で手直ししてくれる保証。
- 製品保証:使用した塗料が製造不良などの理由から不具合が発生した場合に無償で直してくれる保証。
これら2種類がワンセットになったものが、一般的に「外壁塗装の保証」と言われています。
■ 保証の範囲
外壁塗装の保証対象範囲は以下の通りです。
- 保証が受けられるケース:工事ミスや塗料の製造不良に起因する不具合。
- 保証が受けられないケース:経年劣化、建物構造上の問題、自然災害、故意・過失によるもの。
ただし、「何が保証されて、何が保証されないのか」という保証範囲は施工会社によって若干異なりますので、必ず契約前に確認しましょう。
■ 保証期間の適正年数
外壁塗装の保証期間は、5年から10年が一般的です。
じつは、施工ミスや塗料の問題による不具合のほとんどは、塗装後3年以内に発生します。(※塗料メーカーのデータによると93%以上が3年以内に発生)
つまり、施工後問題なく5年が経過すれば、塗料本来の耐用年数が発揮されると考えられています。そのため、保証期間は5年から10年程度に設定されているケースが多いわけです。
外壁塗装の保証は必要か?なくても大丈夫?
外壁塗装の保証は、あるに越したことはありません。
特に、外壁塗装工事は完成してすぐに結果が出る工事ではない上に、数年経たないと良し悪しが分からない工事でもありますので、万が一に備えて保証はあった方が安心なのです。
もちろん、ちゃんとした塗装業者なら保証などなくともすぐ対応してくれますが、すべての業者がそうとは限りませんので、やはり保証はあるに越したことはないのです。
それに、外壁塗装の保証は、ある意味その業者の工事に対する自信や覚悟の表れでもあります。よほど信頼できる業者(身内や知り合いなど)でない限りは、保証は必須と考えておきましょう。
保証期間内にはどんな症状やトラブルが起こったりするの?
次に、工事後にはどのような症状やトラブルが起こったりするのか。外壁塗装の保証対象となった不具合の実例をいくつか紹介しておきます。
【ケース1】屋根の変色が起こった
ディープグレーで屋根の塗装をしたが、施工して1年後にはなぜか鮮やかなグリーンに変色していた。某塗料メーカーにて調査したところ、塗料の製造不良と発覚。塗料メーカー全額負担で塗り直しを行う。
【ケース2】ベランダ外壁に雨だれが発生
外壁を塗装して数ヶ月後、ベランダの外壁に雨だれが発生。塗装初期によく起こる現象なので、現場にて水拭きしに行くも、まったく落ちず。塗料メーカーにて現場調査をすると、水性塗料が固まる前に雨だれが中に入り込んでしまっていると判明、当社にて無償で塗り直し。
【ケース3】外壁の塗膜の膨れ発生
ダイワハウスのお住まいで外壁を塗り替え。施工して3年も経たないのに外壁にプクプクと膨れができているとの連絡を受け現場調査。原因は、ダイワハウスのサイディング製造時の塗装欠陥。施工自体には何も問題なかったが、工事前に発見できなかった点を含め、当社にて無償で部分補修・塗り直し。
外壁塗装は人間が直接作業して完成させる工事ですから、100%完璧はありません。上記以外にもあらゆるケースで不具合が起こり得ますので、万が一のために保証は重要なんですね。
外壁塗装の保証期間は長ければ長い方が良いのか?
続いて、外壁塗装の適正な保証期間について少し補足しておきます。
お客様からよく聞かれるのが「おたくは何年保証なのか?」という質問です。当社では一律で5年保証を出しているのですが、塗料のグレードによっては15年や20年を超える長期保証を出している塗装屋もいます。
年数だけ聞くと20年保証の方が断然得な気がしますよね。でも、実はそんなこともないんです。
適切な保証期間とは
先ほどもお伝えしたように、手抜きや施工ミス、塗料の製造不良などによる不具合は、工事して5年以内に必ず何らかの症状として現れます。
つまり、5年経過してなんもなければ通常通りのパフォーマンスを発揮してくれるわけですから、本来保証は5年もあれば十分なのです。
外壁塗装の保証は、あくまでも施工ミスや製品不良に対する保障であり、経年変化や自然災害には適用されませんので、15年や20年といった長期保証はほとんど意味がないわけですね。
保証期間=塗装が持つ年数ではない
あと、塗料のグレードによって保証期間が変わるのも本当はおかしな話なんです。なぜなら、どんな塗料を使っても不具合が発生する時期に変わりはないからです。
例えば、「フッ素は15年の耐久性があるから、他の塗料とは違い、塗装して10年目に不具合が起こる可能性がある」なんてことはないわけです。どの塗料も一律で5年の間に不具合は必ず出ているわけです。
保証期間というのは、あくまでもあってはならない万が一の工事ミスに対して保証された期間であり、塗料がどれだけ長く持つかという耐用年数を表したものではないということです。
これは、家電製品に置き換えると分かりやすくて、「この冷蔵庫はグレードが高いから20年保証する」「このテレビは20年映るから20年保証する」とかあり得ないわけです。保証は最長でも3年です。なぜなら、3年間の間に何もなければ、製造不良での不具合はあり得ないためです。
長期期間の保証制度は誤解を招く
では、なぜ塗装屋は15年や20年の保証を出すのか?これは塗装業者の集客のための営業ツールみたいなものです。
はっきりいって外壁塗装工事に15年や20年の保証期間など何の意味もありません。5年以降の不具合に関しては、ほぼ経年変化で片付けられ、無料で対応してくれる業者などまずいないでしょう。
仮に、経年変化による劣化や、故意・過失による破損なども保証範囲に含まれているならば、保証が切れる直前にクレームをいえば、もう一度塗り直しがOKになる理屈になりますから、永遠に無料で塗装が可能な、まさに夢のような保証制度になります(笑)
冗談はさておき、どちらにしても外壁塗装の15年や20年という長期間の保証は、「その期間内であれば何でも保証してもらえる」という誤解を生み、工事後の保証トラブルにつながっているのです。
事前にチェック!外壁塗装の保証トラブルを避けるための注意点
保証トラブルを避けるための注意点についても補足しておきます。
外壁塗装においては保証がある工事業者を選ぶことが大前提ですが、それ以外にどのような点に気をつければ良いかについて解説します。
1. 保証書を書面で発行する業者であること
保証書を書面で発行してくれるかどうかの確認をしましょう。口頭だけの約束では、いざ問題が発生したときに対応してくれない、などのトラブルに繋がりますので要注意です。
2. 契約前に保証書(見本)を確認すること
実物の保証書を見せてもらい、保証の範囲や免責事項を確認しましょう。これは、説明を受けた内容と実際の保証内容に相違ないか、を確認するためです。
説明時には何でも保証すると言っていたのに、実際にはすべて保証範囲外だと言われるなどのトラブルが多発していますので、必ず実物の保証書を確認するようにしましょう。
3. 保証書はしっかり保管・管理しておくこと
保証書はしっかり保管・管理する必要があります。顧客管理がずさんな会社で工事データすら管理できていない会社もあるでしょうし、保証書がないと対応してくれない塗装業者なども実際にいますので、無くさないように大切に保管するようにしましょう。
4. 会社の規模や信頼性を確認すること
保証が何年あろうが、会社が倒産してしまうと同時に保証も消滅します。そのため、工事してもらう会社の規模や安定感、実績などもしっかり考慮して、倒産リスクの低い業者を選ぶことも重要です。
外壁塗装の保証まとめ
外壁塗装の保証は、あなたの住まいを守る大切な要素です。
せっかく行った外壁塗装も、工事ミスや塗料の問題に対する保証がないと、将来的に高額な修理費用がかかる可能性もあります。ぜひ本記事を参考に、安心できる保証のある塗装業者を見極めて、後悔のない外壁塗装工事につなげてください。
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