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コーキングの1液と2液の違いは何ですか?どちらが長く持つ?耐久性や種類についても解説!

 

外壁用コーキングの1液と2液の違いって何?

 

 

外壁の目地補修に欠かせないコーキング材(シーリング材)。その中でも、1液型と2液型のコーキングの違いは何なのか?どちらが耐久性があり、長く持続するのか?

 

本記事ではそんな疑問について、コーキングの1液・2液の違いやメリット・デメリット、コーキングの種類や選び方について詳しく解説します。

 

※コーキングについての基礎知識を知りたい方はこちら

 

 

 

コーキング(シーリング)の1液と2液の違いとは?

 

まず、コーキングの1液と2液の違いについてどのような違いがあるのかについて簡単に紹介していきます。

 

 

■1液型

 

1液型コーキング材は、そのまま使える湿気硬化型タイプです。ホームセンターや通販で手軽に入手でき、手間がかからずDIYなどでもよく使われているコーキングです。

※湿気硬化型とは、空気中の水分や湿気に触れることで化学反応を起こし固まる材料のこと

 

 

■2液型

 

2液型コーキング材は、主剤(ベース)と硬化剤(固まらせる材料)を混ぜて使用する業務用タイプです。反応硬化型で、硬化までの時間や硬化速度を調整することができます。

※反応硬化型とは、硬化剤を混ぜ合わせることで化学反応を起こし固まる材料のこと

 

2液型コーキングは、一般住宅からビル・マンションなどの大規模改修工事まで幅広く使用され、作業には撹拌機が必要で、硬化剤の配合比率、硬化速度のコントロールなど専門的な知識と技術が必要です。

 

 

 

コーキングの1液型と2液型ではどちらが長く持つ?

 

一般的には2液型コーキングの方が長く持つといわれていますが、一般住宅の目地コーキング補修で使用する場合はそこまで大きな差はなく、正直どちらを選んでも問題ありません。

 

 

■1液型・2液型の比較表(メリット・デメリット)

  1液型(湿気硬化型) 2液型(反応硬化型)
実績例 一般住宅 大規模改修工事など
耐久性
使い易さ
価 格
メリット 誰でも簡単に使える 耐久性が高い
デメリット 耐久性が低い 専門知識と技術が必要

 

 

以上、コーキングの1液・2液の違いを詳しく説明してきましたが、個人(ご自身で)で2液型のコーキング材を扱う場面はまずないはずなので、「1液型より2液型の方が少し長く持つんだ」程度の知識を知っておくだけで大丈夫ですよ。

 

 

 

コーキング(シーリング)の種類について

 

続いて、コーキングの種類についても合わせて紹介しておきます。

 

コーキング(シーリング)は、住宅の外壁の目地だけではなく、キッチン・バスなどの水廻り、ガラスまわりの目地、室内クロス、窓枠まわり、防水関連など、ありとあらゆる部位で使用されており、それぞれの用途に合わせて何種類ものコーキングが存在します。

 

以下、代表的な4つのコーキング材について見ていきましょう。

 

 

■代表的なコーキング4種

 

  • アクリル系コーキング材
    水性系で臭いが少なく、内装(室内)の目地や補修に使用されています。ただし、現在では耐候性の高いコーキングが開発されているため、以前ほど使用される機会は少なくなっているといえます。
     
  • ウレタン系コーキング材
    新築のサイディングボードやALCパネル目地によく使用されますが、変性シリコン系と比較すると耐候性はやや劣るため、上から塗装で保護することが多いです。
     
  • シリコン系コーキング材
    耐久性や耐熱性、撥水性などに非常に優れており、お風呂やキッチンなどの水廻りに最適ですが、上から塗装ができないため屋外用(外壁目地など)には使用できません。
     
  • 変性シリコン系コーキング材【おすすめ】
    耐候性が高く、上から塗装も可能なため、外壁の目地補修に最適です。一般戸建住宅からビル・マンションなどの大型構造物件まで屋外で幅広く使用されているコーキングです。

 

 

■コーキングの種類別 比較表

  アクリル系 ウレタン系 シリコン系 変性シリコン系
原 料 アクリル樹脂 ウレタン樹脂 シリコン樹脂 ポリエーテル樹脂
耐久性 ×
密着性 ×
塗 装 ×
主な用途 室内 屋外 水廻り 外壁

※現在、アクリル系コーキングはほとんど使用されていません。

※外壁塗装で使用されるコーキングは、主に「変性シリコン」です。

 

 

 

まとめ:コーキングの1液と2液の違いと種類について

 

今回は、コーキングの1液型・2液型の違いについて、そしてコーキングの種類について紹介してきました。

 

 

最後に、外壁塗装工事を行う上で覚えておくと良いポイントを下記にまとめておきます。

 

    • 1液型コーキングより2液型コーキングの方が若干耐久性は高いが、そこまで気にする必要はない。
    • 外壁塗装で使用するコーキングは「変性シリコン系コーキング」一択

 

 

 

外壁塗装工事では、基本的に業者が最適なコーキング材を選んでくれますので、そこまでの心配は入りませんが、どのようなコーキングを使うのか、見積書の確認だけはご自身でしておくようにしましょう。

 

なお、ご自分で簡単なコーキング補修を行う際には、下記を参考にコーキング材を選んでください。

 

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