ブログ


外壁塗装で使われるウレタン塗料の特徴と選び方。相場価格や注意点を解説

 

ウレタン塗装ってどう?外壁や屋根の塗り替えに使っても大丈夫?

 

 

最近では、ウレタン塗料を提案する塗装業者も減少しつつありますが、小規模な工務店や地元の塗装業者では現在もウレタン塗料がメインの見積もりになることがあります。

 

 

ところで、ウレタン塗料の性能や外壁塗装での適性はどうなのでしょうか?

 

 

この記事では、外壁や屋根の塗装工事で使われる「ウレタン塗料」に焦点を当て、その特徴や利用割合、耐用年数、相場価格、コストパフォーマンスなど、さまざまな視点から分析し、初心者でも分かりやすく解説していきます。

 

 

➡︎塗料の基礎知識はこちら

 

 

ウレタン塗料の特徴と利用割合

外壁塗装におけるウレタン塗料の利用割合

 

■ウレタン塗料とは

 

ウレタン塗料とは、「ポリウレタン樹脂」を主成分として製造されている塗料のことです。

 

ポリウレタン樹脂は人工的に生み出された物質で、塗料やインクの他にも、住宅の断熱材や自動車の部品、プラスチック製品やビニール、合成皮革や衣料品など、現在では多岐に渡って利用されています。

 

ウレタン塗料の歴史は古く、国内では1956年にミクニペイント株式会社が「P/D ポリデュール」というウレタン樹脂塗料を製造・販売したのが最初だといわれていますので、すでに70年以上の歴史を持つ塗料になります。

 

 

 

■ウレタン塗料の特徴

 

外壁塗装で使用されるウレタン塗料の特徴としては、

 

  • どこでも塗れるオールマイティ塗料
  • 他の塗料と比較してツヤ(光沢感)がある
  • 優れた密着力と防水性

 

などが挙げられます。

 

 

高い密着性を誇るウレタン塗料は、鉄部や木部、プラスチックなど、素材を問わず塗装ができるため、屋根や外壁の他、雨樋や軒裏天井、破風板などの付帯部でも広く使用されています。

 

その他にも、高い防水性を生かしてベランダや屋上の床仕上げ材(ウレタン防水)としても有名です。

 

 

 

■昨今のウレタン塗料の利用割合

 

このように汎用性の高いウレタン塗料ですが、近年外壁塗装工事においてのウレタン塗料の利用率は年々減少していると言わざるを得ません。

 

主な要因としては、ウレタンよりも優れた耐久性で、かつ価格も変わらないシリコン塗料ラジカル塗料といった高性能塗料が台頭し始めたためです。現在、弊社でもお客様のウレタン塗料の利用割合は約10%程度です。

 

 

 

ウレタン塗料の期待耐用年数

 

ウレタン塗料の耐用年数は、約5〜7年程度です。

 

■ウレタン塗料と他の塗料との耐用年数 比較表

塗装グレード 期待耐用年数
アクリル樹脂塗料 3~5年
ウレタン樹脂塗料 5~7年
シリコン樹脂塗料 7~12年
フッ素樹脂塗料 12~15年

※期待耐用年数は、お客様が住んでいる地域やお住まいの立地条件によって変わります。

 

 

 

ウレタン塗料の相場価格(m2単価)

 

ウレタン塗料の相場価格は、1,200〜3,000円/m2あたりが目安となります。

 

■ウレタン塗料と他の塗料との価格比較

塗料グレード m2単価(平均相場)
アクリル樹脂塗料 800~1,970円
ウレタン樹脂塗料 1,200~2,840円
シリコン樹脂塗料 1,800~3,800円
フッ素樹脂塗料 2,200~4,300円

※上記㎡単価は各塗料メーカー設計単価表より抽出し、弊社にて独自集計したものになります。

 

 

平米単価とは、1m×1mの面積を塗装するのにかかる費用です。

 

例えば、150m2の外壁をウレタン塗料(2,000円/㎡)で塗装すると

150㎡×2,000円=30万円

の費用がかかります。

 

さらに、上記金額に足場代、養生代、洗浄代、付帯部の塗装代、補修費用などを加算したものが、外壁塗装工事の見積もり金額となります。

 

弊社のウレタン塗料の設計単価はこちら

 

 

 

ウレタン塗料のコスパ(費用対効果)

 

では次に、コスパの観点からウレタン塗料を調べていきましょう。

 

 

ウレタン塗料と他の塗料とのコスパ比較
ウレタン塗料のコストパフォーマンス

 

上の図は、今後30年間に必要な塗装工事回数を塗料グレード別にまとめた一覧表です。

 

ウレタン塗料で塗装した場合、今後30年間で約4〜5回の塗装が必要となります。一方、シリコン塗料は3回フッ素塗料は2回で済むわけです。

 

もちろん一回分の工事代金はウレタン塗料の方が安くなるのですが、工事のたびにかかる足場代や洗浄、養生、その他人件費などのを加味すると、長く持つ塗料を選び、工事の回数を減らしたほうがトータルコストが安く済むわけです。

 

そういった観点から考えると、耐久性の低いウレタン塗料は、あまりコスパが良いとはいえないわけですね。

 

 

 

まとめ:ウレタン塗料はどんな方に向いているか?

 

さて今回は、外壁塗装で使用されるウレタン塗料について詳しく紹介してきました。

 

 

最後に、「結局ウレタン塗料はどんな方に向いている塗料なのか?」ですが、塗料の耐用年数が7年ほどしかないため、「あまり長く持たなくて良い」とお考えの方、もしくは「今回は低予算で行いたい」という方に向いている塗料といえます。

 

今後長く家にお住まいのご予定であれば、シリコン塗料やラジカル塗料などの高いグレードの塗料を選ばれた方が、より経済的でお得だと思います。

 

 

弊社では、ウレタン塗料をはじめさまざまな塗料での施工実績があります。お客様のご要望とご予算をお伺いし、その中でどういった塗料が一番良いか一緒にご相談させていただいた上でお見積りさせていただいています。

 

もちろん他社との相見積もりも構いませんし、無理な営業など一切致しません。弊社の信頼性や工事の内容、見積もりの金額面など気に入っていただければ、お任せいただければ幸いです。必ずご期待に添える、喜んでいただける工事をお約束致しますので、まずはお気軽にご相談ください♪

 

➡︎おすすめのウレタン塗料

プライバシーポリシー  /  特定商取引に基づく表記      Copyright (C) 2020 株式会社ソウシン. All rights Reserved.