外壁塗装における1液型と2液型の違いと選び方のポイント解説
外壁塗装工事を検討している方たちにとって、塗料の種類は気になるポイントの一つですよね。特に、見積書を見て1液型や2液型といった表記があると、いったい何を指しているのか疑問に思うことでしょう。
そこで、この記事では外壁塗装工事で使う塗料の1液型と2液型について詳しく解説します。
※外壁塗装工事が初めての方はこちらからお読みください。
目次
1液型塗料とは?
※1液型塗料は希釈剤(うすめ液)を混ぜれば使用可能。
1液型はそのまま使えるタイプの塗料です。特別な手順や混合作業は必要ありません。
一般的には、外壁や屋根の塗料として使用され、取り扱いが比較的容易なのが特徴です。業者にとっても管理がしやすく、作業効率が向上します。
1液型塗料のデメリット
- 【性能の低さ】
1液型は2液型に比べて性能がやや劣ることがあり、特に密着力や耐久性が低い場合があります。 - 【乾燥が遅い】
1液型塗料は2液型と違い、常温乾燥(自然乾燥)になりますので、塗料が完全に乾燥するまで多少時間がかかります。
2液型塗料とは?
※2液型塗料は硬化剤はセットで販売されています。
一方で、2液型は硬化剤を含む2つの液体を混ぜ合わせて使う塗料です。
2液型塗料は硬化剤を混ぜないと塗料が固まらないため、硬化剤の計量や混合作業が必要です。このプロセスにより、塗料が早く固まり、付着性・密着力が向上します。ただし、取り扱いが繊細であり、作業の際には慎重な管理が求められます。
2液型塗料のデメリット
- 【価格の高さ】
2液型は硬化剤が含まれており、1液型塗料より価格が高くなる傾向があります。 - 【取り扱いの難しさ】
塗料と硬化剤との正確な混合(計量カップなどを使用)が求められるため、経験不足の塗装業者が取り扱うと均一な硬化が難しくなり、品質に影響が出ることがあります。 - 【即時の使い切り】
2液型塗料は一度硬化剤を混合してしまうと硬化するため、数時間以内に使い切る必要があります。硬化剤と混合した余剰分を翌日まで保存することはできず、しかも突然の天候不良などで材料が無駄になるなんてこともあり、業者泣かせの塗料とも言えます。
2液型塗料のデメリットは、お客様側というよりは工事業者側に影響する項目が多いといえます。逆に言えば、2液型塗料を選ぶなら工事業者の選定がより重要になるわけです。
1液型塗料と2液型塗料の特徴を比較
■1液型塗料と2液型塗料の比較まとめ表
1液型 | 2液型 | |
硬化剤 | なし | あり |
耐久性 | 低い | 高い |
価 格 | 安い | 高い |
取扱い | 簡単 | 難しい |
1液型塗料と2液型塗料のよくある質問集【Q&A】
Q:2液型は1液型より臭いがキツいですか?
A:いいえ、変わりません。
Q:1液型と2液型では耐用年数に何年ぐらい差が出ますか?
A:メーカーや気候・環境条件によっても変わりますが、最大でも1〜2年程度です。
Q:1液型と2液型では価格にどのくらいの差がありますか?
A:一缶あたり数千円〜1万円程度です。ただし、塗料のグレードによって変わります。
Q:水性塗料にも2液型はありますか?
A:はい、あります。高性能塗料に多く、水性2液型の無機塗料などが有名です。
Q:シリコンの2液型塗料とフッ素の1液型塗料ではどちらが性能が高いですか?
A:具体的な商品名が分からない為なんとも言えませんが、一般的な傾向としては1液型のフッ素が高性能です。1液型と2液型での性能差よりも、塗料のグレードの違いがより重要です。
まとめ:1液型塗料と2液型塗料、どちらを選ぶべきか?
結局として、1液型と2液型ではどちらが良いか?の答えですが、これはお客様が何を重視するかにより変わります。
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一般的な外壁塗装工事であれば、1液型でも十分な効果が期待できます。ただし、より長期間の耐久性や高い密着力をお求めなら2液型です。※2液型塗料は正確な作業性が求められますので、塗装業者選びは慎重に。
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